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農家と求職者の仲介役に 「農作業お助けセンター」が誕生  JAあなん

 JAあなん(徳島県)は高齢化による農作業の人材不足と、ユズをはじめとするブランド産地の衰退を守るため、8月1日に「JAあなん農作業お助けセンター」を相生(あいおい)支店に開設し、9月から利用者の募集を始めた。

JAあなん農作業お助けセンター 同センターは生産者と求職者をつなぐ仲介役として那賀(なか)町と阿南農業支援センターとの連携によって誕生。県内初の試みだ。
 繁忙期の収穫や選別、箱詰め作業など、人手がほしい農家とそれを手助けできる求職者の紹介・あっせんを無料で行う。
 木頭ユズやケイトウなどを特産とする同JAでは高齢化や過疎化が進み、労働力に悩む生産者が年々増加している。耕作放棄地の発生や、管理が徹底されていないためにユズの品質低下も目立ってきているといい、同センターはこういった悩みを解消する場として期待がかかる。
 利用は登録制で、現在、3軒のユズ農家から登録を受けている。同センターは活動初年度として、11月からピークを迎えるユズの収穫期にうまく紹介できればとしている。
 同センターを担当する営農部営農振興課の宮崎直人さんは「農作業を通じて自分も農業をはじめてみたいとユズの園地を開く人が出てくれればうれしい」と話した。

(写真)
JAあなん農作業お助けセンター

(2011.09.13)