同大学が7月に開いた「被害の実態と復興のシナリオ」をテーマとした東日本大震災シンポジウムの概要報告を特集している。
シンポでは4氏が講演。同大学が福島県相馬市で取り組んでいる東日本支援プロジェクトの土壌改良班の研究成果報告もあった。
それによると、津波土砂にはカドミウム、ヒ素などの重金属が特に多く含まれていないため、イチゴハウス土壌の復元では、津波土砂を取り除くことなく元の土壌と混和して除塩する方法、資材としては土壌改良剤の転炉スラグが有効であることなどが提言された。
このほか、9月号は「記憶力を良くする分子メカニズム」について応用生物科学部・喜田聡教授の研究成果なども載せている。