富士山は世界的な名山としての景観を誇る、その普遍的価値は顕著で、古来から「信仰の対象」「芸術の源泉」でもある――などとする推薦書で、9月末までにユネスコ世界遺産センターに提出する。
来年2月1日までには正式版を提出し、来年夏から秋にかけての世界遺産委員会の諮問機関による現地調査を待つ。諮問機関は再来年5月ごろ、評価結果を勧告。夏には委員会で審議に入って登録の可否決定となる。
推薦書には構成資産として25件が挙げられた。うち自然資産分といえそうなのは富士五湖、忍野八海、白糸の滝、三保松原、風穴、溶岩樹型など。
文化面の記述には、北斎や広重の「浮世絵に描かれた富士山の図像は西洋美術のモチーフにも多用され、日本及び日本文化を象徴する記号として海外にも定着…」などとある。