農政・農協ニュース

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JAL利用者にコメ産地を紹介  みんなのよい食プロジェクト

 JAグループが展開している「みんなのよい食プロジェクト」は、11月1日から日本航空(JAL)とのコラボレーション企画をスタートした。同プロジェクトはこれまで、新聞やTV・ラジオCMなどを中心に広報活動を行ってきたが、特定の企業と提携してのPR企画は初めて。大規模企業の顧客を狙って「よい食」を広めようとする新しい試みだ。

 コラボ企画は11月から来年1月までの3カ月間行われる。
 主な内容は、(1)JALの機内誌『skyward』での食文化や農現場の紹介(2)国際線機内ビデオでの10分間のPR番組放映(3)羽田空港ラウンジでのおにぎりサービス、の3点。


◆生産量トップ3品種の主産地を毎月紹介

『skyward』11月号 『skyward』は主にJAL機内で乗客向けに置かれている月刊誌だ。国内線320万人、国際線91万人と毎月合計410万人以上の目にとまる。
 この雑誌で11月発行号から3号連続で毎号4ページにわたり、コメ産地を中心に日本各地の食文化や農業現場をJALの社員が直接訪問して、その文化や歴史を伝えるシリーズを掲載する。
 11月号で訪れたのは新潟・魚沼。客室乗務員の尾崎加奈子さんがJA魚沼みなみ管内で8代にわたり農業を営む廣田一利さんを訪ね、コシヒカリの品種開発や栽培の歴史、農業にかける思いなどを聞いた。廣田さんの「まるで子どもを育てるように」コメを育てていることに感心した尾崎さん。「農は国の基本。米づくりは日本にとってなくてはならない産業だ」との廣田さんの言葉を聞き、「お米は健やかな日本人の体を育み、美しい日本をつくるもとだと、しみじみ感じた」と感想を述べている。
 12月号では山形県の「ひとめぼれ」、1月号では熊本県菊池の「ヒノヒカリ」を特集する。『skyward』は、機内に設置されている以外にも通販などで購入可能。詳しくはJALホームページで。
 これら3産地の紹介番組を来年1月131日まで、国際線のプロモーションチャンネルで放映する。


◆おにぎり朝ごはんで日本を元気に!

ラウンジで提供されているおにぎり 羽田空港第1ターミナルの南北に2カ所ある、主にファーストクラス搭乗者向けの「ダイヤモンドプレミアラウンジ」では、11月1日から朝食としてコシヒカリのおにぎりをサービスしている。
 これまで同ラウンジでの朝食サービスはパン食のみで、ご飯のサービスは初めて。
 味はコメ本来のおいしさを知ってもらおうと、塩むすび、梅干しの2種類を用意した。毎日朝5時半から約480個を出しているが、「おいしい」と好評で7時半頃にはなくなってしまうという。
 今後は『skyward』での特集にあわせて、12月はひとめぼれ、1月はヒノヒカリのおにぎりを提供する予定だ。

(写真)
ラウンジで提供されているおにぎり

(2011.11.08)