組合員が主体となった活動の活性化と支店を中心にした活動でより地域に根ざした食農教育活動をめざそうと、同JAは6月から広報誌や集落座談会などで「食農せんせい」の募集をしてきた。
「せんせい」は登録制で条件は組合員であること。登録された支店内での活動を基本的とし、農作業体験や料理教室など、「せんせい」それぞれの得意分野で講座を開く。現在は地域の農業者や女性会会員、青年部部会員など7人が登録している。
10月21日には「せんせい」の初となる講座が宝塚西谷支店で開かれた。今回活躍した「せんせい」は黒大豆の生産者である溝口美都子さん。「食べておいしい、見て楽しい、を体験してもらう」ことがモットーだという。
講座には13人が参加し、規格外の黒大豆の煮汁を使って「黒豆染め」を体験。受講した人からは「布の柄や染める濃さを好みで選べるので、自分のオリジナル作品ができて楽しい」と好評だった。
生活文化事業部の担当者は「『せんせい』にたくさんの方が登録してもらい、活動を増やして消費者に農の大切さや地産地消の魅力を知ってもらえたら」と話す。今後は全支店に1人以上の「せんせい」を登録することを目標としている。
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上:「黒豆染め」を体験する受講者
下:染め上がりはきれいなピンク色に