ツアーには神戸市や小野市など近隣都市から20人が参加。そば打ちや地元農家の畑でキャベツの収穫などを体験した。
この企画は流通科学大学、兵庫大学、神戸国際大学による大学ゼミ対抗のコンペがきっかけとなった。現在ある資源を活用しながら農村地域の活性化を探っていくことを3大学共同の学習テーマとし、コンペではこれまで管内の視察など実地調査による活動をもとに考えたアイデアを各チームが発表しあった。そこで優勝したのが同大学で観光を学んでいる高橋一夫ゼミの学生たち。コンペ会場に居合わせていた同JAの役職員が「この体験発表を実現できたら」と大学側に提案、話し合いをすすめた。協賛した地元農家や加工団体などらとともに話し合いを重ね、「体験してもらうこと」をメインとした「いなみの秋 農業体感ツアー」を企画した。
参加者からは「近くに自然豊かなところがあるとは」といった声が聞かれ、普段なかなか体験することのない野菜の収穫やそば打ち体験は好評だった。
稲美町は大麦の産地であることから、第2弾の題材として麦を利用した企画を考えている。「当初の目標は観光によるまちづくり。継続的にやっていけるよう収支の面も確立していき、観光事業として定着していけばおもしろいのではないか」(同JA広報ふれあい課)と今後の活動に期待する。
(写真)
上:そば打ち体験を楽しむ親子
下:ヤギとのふれあいも