農政・農協ニュース

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JA職員が農ギャルに  JA福光

 JA福光(富山県)の女性職員から今年5月、農ギャルグループが誕生した。その名も「ベジタータ」。メンバーのほとんどが実際には農業と関わる機会のない金融・共済担当の職員だ。オリジナルでつくった揃いの作業着で、野菜づくりの楽しさを実感している。11月28日には栽培していた野菜の収穫を終えた。

JA職員が農ギャルに 「トラクターに乗ってみたい」「作った枝豆でビールを飲みたい」。そんな思いから農作業をはじめてみようと「ベジタータ」を結成。メンバーは19才から28才の女性職員10名だ。営農指導課の1名を除く9名は金融や共済が担当。「せっかくJAの職員なのだからJAらしいことをしたい」という思いもあった。
 作業は広い農地を持つ組合員の畑の一角と、子どもを対象に同JAが行っている「キッズクラブ」で使用している畑の一部を借りた。
 活動は今年5月、枝豆とニンジンの種まきからスタート。その後もハーブやダイコン、キャベツ、ブロッコリーを植え付け、業務後の農作業が日課に。栽培は営農指導員の助けを借りながら、農業高校出身者と営農指導課のメンバーがリードした。
 収穫後は料理にアレンジして味わったほか、11月20日には職員とその家族を招いて開いた収穫感謝祭でブッフェの食材となって振る舞われた。
作業着もオリジナル メンバーの半数は農家だが、実際に農作業を経験したことのないメンバーがほとんどで、「多少かたちは悪くても自分たちがつくったものはおいしい」と喜びがあふれている。「ベジタータ」代表の八幡磨未子さん(共済業務保全課)は「非農家で畑のことは一切知らなかった。野菜はこれまで買ってくるものというのが前提だったので自分で作ってそれを食べることのおいしさを感じている」と話し、年代を超えて農作業ができることも楽しいという。越冬野菜の作付けはしていないが今後も「ベジタータ」の活動は続く。

(2011.12.01)