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配合飼料価格、トンあたり2600円値下げ  JA全農

 JA全農は12月16日、平成24年1―3月期の配合飼料供給価格を公表した。

 23年10?12月期に対して全国全畜種総平均で1トンあたり約2600円値下げをする。
 全農がまとめた飼料情勢は以下のとおり。
【飼料穀物】
 米国シカゴのトウモロコシ相場は、8月末にかけて単収悪化の懸念から1ブッシェル7ドル台後半まで上昇したが、9月に米国産の在庫数量が事前予想を上回る発表があったことや、新穀の生産量見通しが史上3番めの高水準だったことなどから大きく下落。その後、中国への買い付けで上昇したが、欧州の財政危機で穀物市場から投機資金が流出したため再び下落し、現在は同6ドル前後で推移している。
 今後はエタノール向け需要が好調なことから、シカゴ相場は底堅く推移することが見込まれている。
【大豆粕】
 シカゴ相場は9月上旬には1トン400ドルを超える水準で推移していたが、大豆生産量の増加見通しや輸出需要の減少などの要因で、現在は同320ドル前後で推移している。国内産大豆粕価格はシカゴ相場の下落で値下がりが見込まれている。
【海上運賃】
 米国・日本間のパナマックス型海上運賃は9月末にかけて1トン55ドル前後で推移していたが、10月に入り中国向けの鉄鉱石・石炭の輸送需要の増加や燃料価格の値上がりで60ドルを超えた。今後は、新造船の竣工で船腹需給が緩和するが、一方で燃料価格が上昇していることから海上運賃は現状水準で推移することが見込まれている。
【外国為替】
 9月中旬以降は1ドル77円前後で推移していたが、10月31日に金融当局が為替介入を実施したことから79円台となった。その後は欧米諸国の財政不安を背景に再び円買いが進み、77円前後で推移している。今後も過度な円高局面では為替介入が警戒されることから、為替相場は一進一退の相場展開が見込まれている。


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