鹿野農相は職員に向けて昨年の東日本大震災と原発事故への対応に感謝を示し、次の2点を強調した。
1点目は大震災からの本格的な復旧・復興。「原発事故の対応と食料供給の安定は農林水産省に課せられた使命。風評被害やあらゆる問題に懸命に取り組んでいき、新たに国民の食に対する信頼を取り戻していかなければいけない」として「もう一段のみなさんの努力をお願いしたい」と述べ、自らが復旧・復興対応の先頭にたっていくことを強調した。
2点目に、被災地に直接足を運んでの心を込めた対応に地域の人たちの農水省に対する期待は大なるものと感じているとして「省内にとどまっていては前進はない」と現場主義を貫いていくことが重要だと強調した。
また「被災地は農村と漁村。農水省ががんばらなければどこの省ががんばるのか。第1次産業こそ日本の新しい光をつくりだすという覚悟を感じ取ってもらう年になると思う。今年一年、農林水産省魂を発揮してください」と述べた。