代表の松下雅雄氏(JAはだの前代表理事組合長)は、「協同組合運動の地盤が沈下しているようにも感じるが今年は国際協同組合年であり、運動をさらに後押しできれば」などと述べた。
会員は昨年から7人減の33人。総会では収支決算と今年度の予算、役員改選などが承認された。
記念講演は、日本農業新聞記者の金哲洙氏が「日中韓農協交流の可能性」をテーマに行った。
その中で金氏は韓国、中国の政治・経済の情勢をふまえながら食料自給率の向上に向けた課題など両国の農業の現状を説明。また耕地面積が少なく家族経営の零細農家が多いことを日中韓3国の共通点にあげ、もうかる手段としてだけでなく、文化継承の役割も担っているのが3国の農業の特徴だと強調した。
3国を1文字で表現すると日本は「理」、韓国は「情」、中国は「義」だとし、それらの強みはマネジメント力、スピードの速さ、パワーであるとして、この3国がうまく結合することによって欧米型の自由貿易に対抗できる可能性があると農協交流の意義を述べた。成長戦略を考えていくうえで、欧米思考ではなくアジア的な視点で成長産業を考えていくべきだと強調した。