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低落が続く農業産出額  農水省発表

 平成22年の農業総産出額は8兆1214億円で前年に比べ0・8%減少したと、農水省が1月25日発表した。

 これは価格の低下でコメの産出額が減少したことによる。野菜と果実の産出額は価格上昇で増加した。
 耕種部門の産出額は5兆5127億円で総産出額に占める割合は約68%と、前年比1%強の減少となった。
 うちコメは1兆5517億円で産出額の約19%を占めるが、前年比では14%弱の減少。
 次いで野菜は2兆2485億円と28%弱で、前年比約8%弱の増加。これは価格上昇による。果実は7497億円と9%強で価格上昇により産出額も前年比約7%強の上昇。花きは3512億円。割合は4%強で0・2%の増加。
 畜産は2兆5525億円で農業総産出額の31・4%を占める。うち肉用牛は4639億円(構成比6%弱)で前年比4%弱の減少。生産量の減少に加えて価格が低下したことによる。
 乳用牛の産出額は7725億円で構成比は前年比約2%減の9・5%。生乳の生産量減少に加え、価格が低下した。豚は前年比3%強の増加で5291億円となり、シェアは構成比6・5%。価格上昇による。鶏は4%弱の増加で7352億円となり、構成比は約9%。鶏卵価格が上昇したことによる。
 農業総産出額は昭和60年の11兆2950億円をピークに低落を続けている。
農業産出額の推移

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(2012.01.30)