同財団は「福島農業の灯りを消さない」を合い言葉に昨年10月に設立。放射能に汚染された土壌を浄化する試験栽培でイネ科作物のソルガムが土壌中の放射性セシウムを効率よく吸収するという結果を受け、これを活用したエネルギー農業への早期転換を目指した実証試験を3月から開始する予定だ。
講演会では最新の研究成果と技術動向などを紹介する。登壇者は財団の渡邉常一代表理事、東京大学の堤伸浩教授、藤原徹教授ら。
試験栽培では、ソルガム栽培で放射性セシウムを回収しつつ、エネルギー(バイオエタノール)を取り出すための植物を作り、販売するという「エネルギー農業」が新たに展開できる可能性を示したという。
また、この技術なら汚染された土を取り除くことなく、そのままの状態で維持できるためコストも低いというメリットもあるとのことだ。