日豪EPA交渉は昨年12月、10カ月ぶりに交渉が再開され交渉の加速で合意している。
外務省の西宮伸一外務審議官は冒頭に野田首相が1月24日の国会の所信表明演説で「日豪交渉を推進」と述べたことなどを紹介した。農水省からは山田修路農水審議官、松島浩道大臣官房参事官などが出席、豪州側はブルース・ゴスパー外務貿易副大臣らが出席している。
一方、日本はTPP(環太平洋連携協定)交渉参加に向けて関係国との協議を行うことにしており、豪州には21日に担当者が訪問することになっている。
鹿野農相は今回の協議がTPP交渉に影響があるかどうかについて同日の記者会見では「私自身としてはこれとは別として位置づけている」としながらも「豪州はどうお考えになっているか、ちょっと分かりません」と話した。
一方で、改めて今回の日豪EPA交渉に臨む姿勢として、日本政府の包括的経済連携の基本方針では「センシティブ品目に配慮する」としていることから、「そういう基本方針に沿って話し合いをしていくことだと思っている」、「(日豪EPA交渉に関する)国会決議のなかに盛り込まれている」と述べ、米、小麦、牛肉、乳製品、砂糖などの重要品目を守っていく姿勢を示した。
(写真)2月14日午前外務省で始まった第14回会合