前身の東亜農業研究所は昭和17年に設立され、その後、同助成事業は平成19年度に創設された。農業や食料、農村をめぐる問題について人文・社会科学的な視点に立って解明しようとする研究を助成対象とし、特定の研究課題は設定しない。選定では実態調査に重点を置く研究であることを重視した。
今回は昨年11月末に募集を締め切り次の2氏の研究を選定した。
桑原考史氏(30)新潟大学超域学術院 朱鷺・自然再生学研究センター特認准教授。課題は「環境保全型農業における農村地域社会の重要性とあるべき姿―新潟県佐渡市と兵庫県豊岡市を事例に―」
岩崎真之介(24)広島大学大学院生物圏科学研究科博士課程。課題は「野菜広域出荷農協の共販非出荷農家に対する取り組みの意義と課題―福岡県野菜産地を事例に―」。