調査は全国の20歳以上の男女3000人を対象に昨年12月に実施。有効回収数は1843人だった。
森林への親しみを聞いたところ、「親しみを感じる」人は「非常に」「ある程度」合わせて86.6%で前回の91.5%から減少した。一方「親しみを感じない」人は「あまり」「ほとんど」合わせて12.9%で、前回の8.4%から増えた。
また、森林づくりボランティア活動への参加の意向は「参加したい」が50.7%で前回の54.8%より減少し、「参加したくない」人は前回より3.4%増えて46.8%だった。
農山村滞在型の余暇生活への関心度も「過ごしてみたいと思う」人は前回の75.9%から減少して72.5%、「過ごしてみたいとは思わない」人は前回の23.0%から増えて26.6%だった。
◆期待する働きは災害防止
森林、国有林に期待する働きを聞いたところ、ともにもっとも多かったのが山崩れや洪水など災害を防止する働き、次に地球温暖化防止に貢献する働きとなり、前回と順位が逆転した。
また、木質バイオマスの利活用の方策としてもっとも多かったのが発電やボイラーの熱などエネルギー源としての利活用の推進(61.2%)。一方、前回もっとも多かった「紙や木質ボードの原料としての利活用」は3位に。
2位は前回4位だった堆肥や飼育舎の敷料としての利活用の推進だった。
この結果について林野庁は、震災後の電力不足などを背景にエネルギー政策のあり方についての意識が強まったことの表れとみている。