ワカメ・コンブの養殖漁業は東日本大震災でもっとも大きな被害を受けた分野だが、比較的短期間での生育・水揚げが実現し、貴重な現金収入となることからいち早い復興の分野としての期待は高いという。
こうしたニーズを背景に農林中央金庫は昨年4月に創設した「復興支援プログラム」の一環として、金融以外の支援策、第一弾として共同出荷に利用したダンボールケースの費用を助成することにした。助成額は1箱の資材単価に相当する200円/箱。
24年産ワカメ・コンブは例年の6〜7割の出荷数量が見込まれており、2県計で2000名の漁業者を対象に34万ケース、助成額として6800万円を見込んでいる。助成は漁協に対して実施し、共同出荷に参加した漁業者は漁協から助成金を受け取ることができる。
2月28日には気仙沼市の宮城県漁協・わかめ流通センターで「平成24年漁期わかめ・こんぶ初売りセレモニー」が行われ、費用助成するダンボールケースが贈呈される。
農林中央金庫はこの支援を25年産でも継続する予定にしている。
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