農政・農協ニュース

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優良食品企業とふるさと食品を表彰

 (財)食品産業センターと(財)食品流通構造改善促進機構は、第33回食品産業優良企業等表彰式と平成23年度優良ふるさと食品中央コンクール表彰式を3月13日14時30分から東京・霞が関ビル35階の東海大学校友会館で開く。

 優良食品産業では12人が農林水産大臣賞、8人が同省食料産業局長賞を受ける。どちらも▽食品産業(農商工連携推進タイプと経営革新タイプ)▽食品流通▽CSR▽団体▽マイスターの5部門2タイプに分かれている。
 また、ふるさと食品コンクールでは大臣賞4、局長賞12、食品産業センター会長賞14計30点の表彰がある。表彰部門は▽新技術開発▽新製品開発▽国産農林産品利用▽国産畜水産品利用の5部門。受賞作は酒、米飯、菓子、めん類、調味料など多様な種類にわたっている。


◆豆腐で農商工連携幅広く

 受賞者の功績の一部は次の通り。
 食品産業部門の農商工連携推進タイプで大臣賞に輝いた山形県の食品製造業(株)住吉屋食品は、消費者志向に応えて大豆は県の基幹品種「タチユタカ」、こだわり品種の「秘伝豆」を使用した豆腐の製造販売の拡大に努めている。
 地元のさがえ西村山農協や全農県本部などと契約栽培で県産を調達。またコンニャク原料も国産粉を100%使用している。
 実需者としては、適度な糖質のある大豆、中・大粒の大豆を作るように提案し、検討会などを通じて生産者を技術面で指導。
 さらに生おからを飼料用として畜産業者に、たい肥原料用として農業者と住民にそれぞれ無償で提供するなどの農業者支援を行っている。
 豆腐の需要拡大では豆腐を原料にしたスイーツなどの新商品開発に取り組むほか、国産コンニャク粉を使って、電子レンジで簡単に料理できる商品を開発。特許を申請中だ。
 販促では直販所「とうふ工房清流庵」でのイベント開催などに力を入れている。

(2012.02.24)