GAPは昨年から導入が始まった。今後は農作業事故防止にも役割を果たすことになる。
農水省は「GAPに取り組み、事故を未然に防ぎましょう」と呼びかけるパンフレットなどをつくり「作業内容を改善していくGAPの取り組み」などを説明している。
GAPのガイドラインに則った取り組みの具体例としては▽危険性の高い機械作業や、危険箇所の把握▽飲酒後は機械作業や高所作業はしない。作業は計画的に。10時と15時には休憩する▽機械に巻き込まれない服装で作業する▽路肩がわかるように草刈りをしたり、目印を立て、危険箇所には目印を設置する、などが挙げられている。
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農作業中の死亡事故が一向に減らない。もう長年横ばいを続けている。農業就業人口が減って、高齢者の割合が高くなる中で農業就業人口に占める事故の割合は増加傾向にある。また死亡事故に占める65歳以上の割合は79%強(平成21年)と高率だ。
このため今年の安全運動では「GAPを通じた意識の向上」など新しい取り組み方針をいくつか打ち出した。
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