◆2日間で2万8000人が来場
全国フェスティバルには47都道府県からJA・JFグループなどが出展。地元の郷土食や特産品・加工品を試食・展示販売した。全国各地の自慢の逸品が一堂に会するとあり、終日大勢の来場者で賑わった。また、会場となったケヤキ通り一帯では、JAグループ全国連が「よい食プロジェクト」のリーフレットを配りJAグループの取り組みをアピールした。
子どもの農業体験には、埼玉県のJAいるま野が出展。特産のサトイモを使い選別作業体験を行ったほか、ちょうど収穫期を迎えたレタスやホウレンソウのプランターを展示して、出荷までの過程をパネルで紹介した。
また、企業ブースでは井関農機がトラクタに、コンバイン、ミニ耕うん機、田植機など最新の農機を出展。普段、農業機械に触れることの少ない都市住民に、農業生産の技術と食の大切さをPRした。
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上:あいにくの雨模様だったが、どの県のブースもたくさんの人で賑わった。
下:井関農機の出展も人気
◆日本農業のトップランナーを表彰
3月10日には、NHKホールで「第40回・41回日本農業賞」表彰式典が開催された。
この賞は、JA全中、都道府県農協中央会とNHKが主催し、日本各地の意欲的な農業経営や、優れた農業生産活動などを表彰するもの。昨年の第40回日本農業賞は、表彰式前日の3月11日に発生した東日本大震災により表彰式が延期となっていたため、今年は40、41回をあわせての表彰式となった。
表彰式の冒頭、主催者を代表してJA全中の萬歳章会長は「東日本大震災から一年が経過するが、充分な復旧には至っていない。岩手、宮城、福島の被災農地で復旧が見込まれるのは4割にすぎない」と震災からの復興の現状を説明し、さらなる復旧支援に取り組むと語った。農業賞の受賞者に対しては、「みなさんは、日本農業のトップランナーであり、日本農業を牽引してくれる」と期待を述べた。
個別経営の部では第40回大賞に(株)永井農場の永井忠さん(長野・JA信州うえだ)はじめ3人が、第41回大賞に(株)ハルティンの篠原茂さん(千葉・JA西印旛)はじめ3人が選定され、表彰された。
個人経営の部特別賞・優秀賞は6件、集団組織の部大賞は6件、同特別賞は2件、優秀賞は5件が選ばれ表彰された。
あわせて開催された日本農業賞特別賞「食の架け橋賞」も、昨年とあわせて第7、8回の表彰があり、大賞2件、優秀賞2件、審査員特別賞2件が表彰された。
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表彰式であいさつする萬歳・JA全中会長