同顕彰制度は今年で3回目。今回は提供する料理・サービスに優れ、地域の生産者や食品企業などと「協働」し、日本の食材の普及や食文化の発展に貢献した8人の料理人が受賞した。
郡司彰農水相は「今回の受賞を機に日本食文化の中核的役割として尽力してほしい。食材の魅力を消費者に伝えられるのは料理人の力。取り組みの要としての活躍にも期待したい」とあいさつした。
授与式後には「日本の食はソフトパワーになりうるか」をテーマに服部栄養専門学校理事長・校長の服部幸應氏ら4人の審査委員をパネリストにシンポジウムを行った。農水省は11〜12月にかけて、日本の農林漁業の価値を発信しようとさまざまなイベントで「食と農林漁業の祭典」を行うが、今回の式典がそのオープニングイベントとなった。
同顕彰制度はステップアップ方式となっているのが特徴。賞は「ブロンズ賞」「シルバー賞」「ゴールド賞」の3種類で、創設から5年間は「ブロンズ賞」のみとなり、引き続き5年以上にわたって取り組みを継続している受賞者を「シルバー賞」に、さらに5年以上取り組みを継続しているシルバー賞受賞者に「ゴールド賞」を授与するというしくみ。
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受賞者は次の通り(敬称略、▽店名、氏名、店の所在地、ジャンル)。
▽「本湖月」代表料理人・穴見秀生 (大阪府、日本料理)
▽「神楽坂 石かわ」代表料理人・石川秀樹(東京都、日本料理)
▽「オーベルジュ オー・ミラドー」オーナーシェフ・勝又登(神奈川県、フランス料理)
▽「草喰 なかひがし」代表料理人・中東久雄(京都府、日本料理)
▽「パティスリーオ・グルニエ・ドール」オーナーパティシエ・西原金蔵(京都府 、洋菓子)
▽「ナチュラルチャイニーズレストランEssence」オーナーシェフ・薮崎友宏(東京都 、中国料理)
▽「すし処めくみ」代表すし職人・山口尚亨(石川県 、日本料理(寿司))
▽「Wakiya一笑美茶樓」オーナーシェフ・脇屋友詞(東京都 、中国料理)