今年の生産量は32年来最低の400万6千t
来年の需要量よりも9千t不足
韓国の今年の米生産量は400万6000tと、最終集計された。来年度予想新穀需要量401万5000tには9000tが不足している量である。米の生産量が需要量を下回った年は冷害が全国を席巻した1980年以来、32年ぶりのことだ。政府糧政当局は在庫米があることを強調し、“均衡水準”という立場だが、需給不安を排除することができない状況である。
統計庁は、今年の米生産量が玄米を白米に換算した比率である「玄白率」92.9%(9分搗米)を基準に400万6000tで確定されたと11月19日明らかにした。
これは昨年の生産量422万4000tに比べて21万8000t(5.2%)、9月15日の作況調査をもとに予想した今年の生産予想量407万4000tに比べて6万8000t(1.7%)少ない量だ。米穀総合処理場(RPC)で実際に使用する「玄白率」90.4%(12分搗)を適用すると、生産量は389万8000tに減る。
米の生産量が減少した主な理由は、稲の栽培面積が減ったうえに台風で収穫量まで急減したためだ。2009年92万4000haだった稲の栽培面積は2010年から政府のコメ減産政策が施行され、今年84万9000haに減少した。今年8月の第15号台風ボラベン(BOLAVEN)、第14号台風デンビン(TEMBIN)のような自然災害が頻発し、今年10a(約300坪)当たりの収穫量は473kgで、昨年の496kgより23kg、 2009年の534kgに比べては61kgも減った。
( [2]に続く )
【略歴】
1958年韓国・居昌郡生まれ。高校卒業後取材記者。83年3月国民大学校英語英文学科に入学、卒業後(社)大韓出版文化協会、88年9月韓国農協の関係会社である(社)農民新聞社に入社。現在、広告局広告部長。2004年10月に家の光協会の招請で日本を訪問(韓国農民新聞社との定例交流)、以後日本語に関心を持ち日本語を勉強している。