ドイツは429万円と日本とは350万円もの開きがある。 国家予算のなかで農業予算が占める割合は日本は2.6%だ。米国(1.2%)、英国(1.2%)、豪州(0.8)は日本より低いが、ドイツは4.6%、フランスは4.9%と高い。 国家予算に占める割合が日本より低い国でも、たとえば豪州では一戸あたり111万円の予算額となる。新大陸型の農業は大規模経営でコストダウンし国際競争力をつけているといわれるが、農家一戸あたりの農業予算となると日本より多いのが現状だ。日本の農家は保護され過ぎとしばしば言われるが各国の農業保護についても国民理解が必要だろう。 平成20年度食料・農業・農村白書のなかのトピックスに農林水産省はこうしたデータを盛り込む予定。その項では「食料の需給をめぐる国際情勢にかつてない変化が起こっているなか、わが国において今後とも食料の安定供給を確保していくためには、国内の農業生産の増大を図ることが必要」と強調。食料自給力の確保に向けて、国産農産物の積極的な活用、農業の将来を担う経営の育成、食料生産基盤である農地・農業用水の確保、農業の潜在能力の発揮といった取り組みを展開することが必要だと指摘している。 |