12年時点では最終消費額は79.5兆円と80兆円に迫る規模だったが、この5年間では5.9兆円減少し73.6兆円となった。農水産物の国内生産額も10.6兆円から9.4兆円と11%の減となった。
ただし、生産段階では輸入も含めた10.6兆円規模が加工、外食などの段階を経て価値が高まり、最終消費段階では7倍にまで増加する構造は変わっていない。また、最終消費段階で生鮮品としての消費額は13.5兆円と18%を占めるに過ぎない。
加工品と外食を合わせた割合が80%を超えており、食の外部化、簡便化が進んでおり、今後、農業所得を上げるには農産物加工、外食への取り組みなどで農業サイドが付加価値を上げることも求められている。
しかし、飲食費の最終消費額が減少するなか、表に示したように輸入加工食品と輸入農水産物の額は増加した(輸入農水物欄の詳細数値は12年が1兆1710億円、17年が1兆2130億円)。この5年間のデータからは、輸入食材・食品への依存度が一層高まったことが伺える。