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ファストフードの成長が続くと予測

 08年の市場規模は料飲店が07年の6兆4723億円からわずかに縮小し、前年比99%を見込むが、ファストフードやテイクアウトなどは拡大が見込まれるとの外食市場の動向調査結果を、総合マーケティングの(株)富士経済(東京)が7月10日発表した。

 6分野を調査したが、うち料飲店では食料品とガソリンの値上がりから飲食代などの交際費を抑える消費者が増えると予測した。
 テイクアウトの弁当や惣菜は07年は5兆8030円規模だったが、08年は売場拡張曜日別・時間帯別メニュー開発地域メニュー開発“できたて感”の訴求などの対策から0.7%の成長を見込んだ。
 ファストフードはハンバーガー、ドーナツ、アイスクリーム、回転ずし、牛丼などが拡大して07年は2兆6245億円に伸びたが、08年はさらに3.7%の拡大を予測した。
 注目市場は、すしの3業態で、うち回転ずしはタッチパネル式の注文システム導入などもあり、当面は成長を続けると見込んだ。しかし105円均一チェーンなどは魚介類を中心とした食材の値上がり転嫁が難しく利益圧迫が予想される。
 テイクアウトずしは宅配併設店や店舗リニューアルにより売上げが増加、上位チェーンが新規出店攻勢に転じる。
 宅配ずしはトップの「銀のさら」の出店が続くと予想。マグロの高騰から各チェーンとも丼ものや子ども向けメニューなどの採用を進めるとみられる。

(2008.07.16)