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早場地帯12道県で「やや良」の見込み

農水省は8月28日に8月15日現在の平成20年産水稲の作柄概況を発表した。

nous101k0808290901作柄・地図HP用.jpg    早場地帯19道県の作柄は12道県が作況指数102〜105となる「やや良」、7県が同99〜101の「平年並み」になる見込み。遅場地帯27都府県でも、19府県で生育が「やや良」となっており、20年産米の作況は全体として「平年並み」から「やや良」になると予測した。主に北海道や東北地方と日本海沿岸部の早場地帯では、5〜6月の日照不足による低温の影響で穂数は「やや少ない」状況だったが、7月の好天気に恵まれてもみ数は「やや多い」ところまで回復したため、作柄は全体的には「やや良」の見込み。
    徳島、高知、宮崎、鹿児島、沖縄の早期栽培の作況指数は、沖縄が99だがそれ以外では105〜106と豊作だった。原因は天候に恵まれたほかに、台風被害や病害虫被害が例年よりも少なかったためと見ている。
    遅場地帯の27都府県でも同様に7月の高温多照に恵まれたため、作柄は「やや良」から「平年並み」になると見込んでいる。しかし、8月後半からの台風や集中豪雨の影響など予測不可能な要素もあるため、9月に入ればこの予測は変わる可能性もある。

    8月27日に開いた第3回水稲の作柄に関する委員会では、「登熟は倒伏などの大きな障害がなければ、おおむね平年並みに推移すると見込まれる」としている。 また9月15日の次期調査に向けての注意点として、「北日本では8月中旬以降の低温と日照不足による登熟への影響、東日本と西日本では高温による乳白米や斑点米カメムシ等による品質への影響」をあげている。

(2008.08.29)