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10月の米穀卸価格、調査全銘柄で上昇

農水省が毎月調査している国内産米穀の卸・小売価格の20年産米10月価格は、前年同月と比べほとんどの産地品種銘柄で値上がりした。25日農水省が公表した調査結果でわかった。

    調査対象の産地品種は、作付比率の高い産地品種銘柄中、取扱業者の多い21主要銘柄。卸価格(全国平均)は前年同月に比べすべての銘柄が値上がりした。値上げ幅が最も大きかったのは長野コシヒカリ10kg精米包装・税込み3771円で、前年比330円(9.6%)高。次いで岩手ひとめぼれが同3603円で275円(8.3%)高だった。宮城ササニシキが同3646円で245円(7.2%)高だった。
    全農などによる20年産米の生産者への概算金支払額が前年産より引き上げられたうえ、ほぼ全量が相対や事前契約で取引されていることを反映したものと見られる。
    小売価格(全国平均)は卸価格と同銘柄で調査したが、2銘柄を除き前年同月価格を上回った。青森つがるロマンが同3590円で、前年同月より264円(7.9%)高と、値上げ幅がもっとも大きかった。次いで北海道ななつぼしが同3621円で、前年同月に比べ234円(6.9%)高。福井コシヒカリが同4392円で、前年同月より274円(6.7%)高かった。
    もち精米1kg包装・税込み卸価格は396円で、前年比10円(2.6%)高。小売価格は同531円で1円(0.2%)高だった。

(2008.11.27)