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20年産米相対価格、前年産センター落札水準上回る

 コメ価格センターへの上場がなく、センターの役割が機能していないため、20年産米の市場価格が形成されていない。こうした状況を受け、農水省は11月28日、全国・道県出荷団体などから報告を求めた20年産米の相対取引の9月、10月価格を公表した。

  全国出荷団体年間の玄米仕入れ数量が5000t以上の道県出荷団体等年間の直接販売数量が5000t以上の出荷業者と、卸売業者等との間の主食用の相対取引契約の1等米の加重平均価格(運賃、包装代、税込み)を算出した。調査対象とした銘柄は、19年産でコメ価格センターに上場があり、月1000t以上の取引があった産地品種銘柄。
    これによると、9月は36産地品種銘柄のうち27銘柄が19年産9月より1〜7%上昇し、7銘柄が同値、2銘柄が前年以下だった。
    10月は46産地品種銘柄のうち39銘柄が19年産10月より1〜8%上昇し、5銘柄が同値、2銘柄が前年以下だった。出回り最盛期に大半の銘柄が前年産価格を上回ったことで、20年産価格が昨年を上回っていることが実証された。
    秋田あきたこまち(1万5370円)、福島浜通りコシヒカリ(1万5485円)、同中通りコシヒカリ、新潟岩船コシヒカリ(1万7936円)、同佐渡・一般コシヒカリ、佐賀夢しずく(1万5270円)など15産地品種銘柄が前年比5%以上上昇した。

(2008.12.02)