飼料価格の高騰で飼料費がかさんだ。100kgあたり(乳脂肪分3.5%換算乳量)全算入生産費は7853円で、やはり5.4%増加した。また、搾乳牛1頭当たり粗収益は、乳価が上昇したことにより、前年度に比べ0.1%増え、71万8655円だった。
全算入生産費は飼養頭数規模別では1〜20頭未満では87万1858円。50〜80頭では66万2327円と、全国平均値を下回る。しかし、それ以上では100頭以上の場合でも66万3079円と差はない。物財費は飼養規模による差はほとんどなく、小規模では間接労働費が高い。また、100頭以上の規模になると、労働費は減るが、償却、支払利子、支払地代などが増える。