農村部では本や雑誌を読む人の割合がピーク時の87%から落ち込んで、ここ3年間は67%で横ばいになっているという状況を(社)家の光協会が「全国農村読書調査」で1月上旬にまとめた。1946年から始めた調査で今回は63回目。アンケートは昨年夏に実施した。
男女別の読書率は女性が男性よりも高く、年齢別では70代が1番低く47%。
職業別では学生がトップで、2番が自営業の75%、次いで給料生活、主婦と続き、5番が農業で56%、最低は無職の46%。
書籍と雑誌(月・週刊)を分けてみると、雑誌の読書率は03年から下降傾向にあるが、書籍の読書率が上昇しているため、総合読書率は横ばいとなった。
書籍読書率も女性のほうが高い。また年齢別では10代の66%に対して70代では23%に落ち込んでいる。職業別でも学生の67%に対して高齢化の進む農業では26%と最低になっている。
毎号読んでいる月刊誌は(1)家の光(2)現代農業(3)月刊少年マガジンの順。前回3位だった『NHK趣味の園芸』は6位に落ち、また6位には『ちゃぐりん』が並んでベスト10入りした。
毎号読んでいる週刊誌は(1)週刊少年ジャンプ(2)週刊少年マガジン(3)週間ポストの順。前回は5位までがコミックだったが、今回は1位と2位だけになった。
本(書籍、雑誌)を買わない人の割合は高齢者ほど高く50代47%、60代55%、70代64%。“買わない人”を含めた全体の平均の本代は前回より35円増の1040円となり、4年連続して増加している。
1日平均の読書時間は全体平均で18分と前回より3分短くなった。“読む人”だけの平均も3分短くなって34分となった。
新聞を“読む”人の閲読時間は27分で前回と同じ。
テレビの視聴時間は全体で156分。これは前回より1分短い。年代別では70代が213分で最も長い。
インターネットは34%が利用していると回答。1日平均の利用時間は1時間未満が19%で最多だった。
自由・複数回答による好きな作家・著者は(1)宮部みゆき(2)宮尾登美子(3)赤川次郎の順。男性の場合は(1)司馬遼太郎(2)松本清張。女性は(1)宮尾登美子(2)宮部みゆきとなっている。