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マーガリン伸びる

 バター不足による需要シフトで市販用マーガリン類の市場は前年比14.4%増の317億円となるなどの08年見込みを(株)富士経済が1月19日発表した。

 同社は08年の加工食品市場を調査しており、今回は69品目についての結果を「09年食品マーケティング便覧NO3」にまとめた。
 乳油製品は原料高や生乳生産の減少からバター不足となり、チーズは軒並み値上げとなった。バターの代替としてマーガリン類の需要が増加。とくに市販用が大きく伸びている。
 ナチュラルチーズやプロセスチーズは数量ベースで減少しているが、値上げによって金額ベースでは伸びている。
 めん類は、乾めんで値上げしたメーカーがあったが、それでも割安感から伸びている。チルドと冷凍のそば・うどんは夏場に冷やしメニューが好調でプラス成長が見込まれる。
 しかし市場構成比の高いスナックめん、即席めんが昨年1月の値上げ直後、大幅に需要が減少。秋以降は徐々に回復しているものの価格の安いプライベートブランドが増加していることから市場は減少の見込み。市場規模の大きいパンは07年末と08年の2回値上げされたが、想定よりも数量ベースの減少幅が小さく収まると見られ、金額ベースはプラスが見込まれる。
 また栄養バランス食(ソリッドタイプ)も上位企業が積極的な商品投入とプロモーション活動を続けていることから伸びている。
 注目市場を予測すると09年の市販用マーガリン類は327億円で前年比3%強の伸びを見込む。

(2009.01.21)