(社)日本冷凍食品協会が輸入品を扱っていると推察した会員社29社を対象にアンケート調査をし、結果を4月中旬発表した。会員社以外にも商社やスーパーなど多くの企業が輸入しているので、この調査結果は全体を類推する部分的な実態を示すものといえる。
これによると9年の輸入額は約406億円だったが、16年には約1140億円と大台に乗せ、19年は約1459億円とピークに達したが、20年は1111億6000万円に減少した。
品目別にみると「フライ・天ぷら・揚げもの類」が1番多く775億6000万円で前年比は約84%となった。中でも多いのは、えびフライで9社が取り扱っている。次いでかき揚げ、鶏唐揚げなど。
フライ類以外では、たこ焼きを6社が取り扱い、次いでロールキャベツ、春巻、お好み焼きが続く。
生産国別では中国がトップで19年の輸入額は905億円、タイが401億円。その他は米国、ベトナム、インドネシア、カナダなど。
それが20年には中国からの輸入が激減し、タイからは1割増えた。その他諸国からの輸入も減った。
それでも中国からの輸入品目は数多く、1部を挙げると白身魚・あじ・いかフライ、トンカツ、湯葉、ハンバーグなど約40品目。