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価格重視の経済性志向根強く 政策公庫の消費者動向調査

 食に対する消費者の安全志向が急低下し、価格重視の経済性志向は依然として強いという今年度第1回「消費者動向調査」結果を日本政策金融公庫が8月12日発表した。

 公庫の農林水産事業は7月下旬、全国の20歳代から60歳代までの2000人を対象にインターネット調査した。
 中国製冷凍ギョーザ事件が影響していた昨年5月の調査で41%を超えていた「安全志向」が年末時の調査で約32%、それが今回は19・8%に減った。
 ギョーザ事件以来の不安感が沈静化した背景には、食品メーカーや流通業者の安全・安心回復への取り組みががあると考えられる。 世界経済危機について政府の景気判断は底入れだが、消費者の節約意識は根強く「経済性志向」は年末時の調査の約35%と並ぶ35・1%で食品を買う時に値段を重視する意識の高さが判明した。
 年代別では20代の経済性志向が約46%と最も高く、次いで40代、30代となっている。
 節約意識の強さを背景に3食とも「内食」が増加。それに比例してコメと野菜の消費量も増えており、外食から内食への回帰によって、食事代をできるだけ抑えようという意識が見受けられる。
 特に夕食に内食の増えた消費者が約25%と多い。昼食でも手作り弁当や中食(コンビニ弁当やサンドイッチなどを含む)が増加し、外食をひかえる傾向がみられる。

(2009.08.21)