調査結果は牛乳を週に5日以上飲む人は37%強、全く飲まない人は12%弱だった。また飲まない理由の1つは「習慣がない」「給食で飲む機会がなくなったから」「家に牛乳がないから」だった。
これについて上西教授は▽成長期にできるだけ骨量を増やしておくことが将来の骨粗しょう症の最も効果的な予防となる▽ところが高校生になったとたんにカルシウムの摂取量は減少する▽これは学校給食の牛乳がなくなるからだ▽高校生になっても牛乳を飲む習慣は続けたいものだーーーと指摘した。
しかし牛乳が好きな人は約65%と多数派であり、また好きだけど毎日は飲まないという人の約60%は「家にあれば飲む」と答えた。 上西教授は▽嫌いではないのに飲まないのは飲む機会が少ないからだ▽ペットボトル飲料のように自販機で買って外で飲むケースはほとんどない▽飲む機会が一番多いのはやはり家庭ではないか▽飲む機会をつくる、習慣をつけるためには家庭で飲む機会をつくること▽すなわち冷蔵庫に牛乳を常備することーーーを強調した。
また、この世代の母親はちょうど閉経期に当たるが、閉経期のカルシウム摂取も重要なので母子でカルシウムと骨を話題にして牛乳を飲む習慣をつくってほしいと提起した。
この調査は今年8月、全国の16〜19歳の女性1200人を対象に実施。