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シイタケ生産額などが増加  林野庁が林産物動向まとめる

 キノコや山菜、またうるしや木炭など特用林産物の総生産額は3026億円で前年に比べ8.2%増加したと林野庁が平成20年の生産動向を10月6日発表した。特用林産物とは一般用材を除いたものの総称。

 特用林産物の生産額の大半を占めるのはキノコ類で、全体の生産量は長期的に増加傾向にあり、野菜類などと比べて対照的だ。品目別では前年比で乾しシイタケと生シイタケが増加した。
 ナメコ、エノキダケ、ブナシメジ、マイタケ、エリンギは前年並み。マツタケは気象条件に恵まれて増加した。
 一方、生シイタケの輸入量は前年比53%の大幅減少となった。
 キノコ類以外では、タケノコの生産量が、主産地が表年だったことや、国産品に対する需要の高まりから前年比で大幅に増加した。
 非食用の特用林産物生産量は木炭をはじめ多くの品目で減少したが、ウルシは増えた。
 生産額の前年比増加率と主産地を見るとマツタケは約4割増。長野、岡山など乾しシイタケは約2割増。大分、宮崎などタケノコは1割強。福岡、鹿児島などウルシは4割近い増加。岩手、茨城など。
 非食用の特用林産物にはウルシ、木ロウ、竹材、桐材、木炭、竹炭、木酢液などが含まれる。

(2009.10.16)