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野菜と果物でも節約志向強まる JA総研の消費行動調査

 生活が苦しくて食費を切り詰める人が増えている――とJA総合研究所は10月21日「野菜・果物の消費行動に関する調査結果」を発表した。

 食料品などを買う予算を決めている人に、今年1月と比べた7月の予算を聞いたところ約26%がここ半年で「食料品全体の総予算」を「減らした」と回答し、「増やした」の6%強を大きく上回った。
 「減らした」が一番多かったのは「主菜の材料」(肉・魚・卵など)で約23%。次いで果物、主食(コメ・パン・めんなど)、そして野菜の約18%という順になった。
 予算の増減を08年12月時点で聞いた1年間の変化と比べると野菜、果物では「減らした」がそれぞれ増加し、主食や主菜の材料のそれを上回った。節約志向の波は野菜と果物に対しても強まっている。
 野菜を買う時に重視する点は(1)鮮度(2)販売単価が安い(3)国産品(4)旬のもの(5)特売で安いの順。前回は「国産品」が2位で、「販売単価が安い」が3位だったが、これが入れ代わった。
 また前回の5位は「ちょうど良い量」だったが、今回は「特売で安い」がランク入りし、価格重視の姿勢が強まった。
 野菜や果物の好き嫌いは、95%前後が「好き」「どちらかといえば好き」と答えた。また年代での大きな差は見られなかった。
 野菜・果物をもっと食べたいという人に、「どういうきっかけがあれば食べる量が増えるか」を聞いたところ「価格が安くなれば」との回答が一番多かった。
 「野菜不足」を感じる程度については「不足だと思う」「不足気味だと思う」が合わせて約6割となった。
 「食卓に果物がある風景に対するイメージ」を聞くという珍しい設問もした。主婦たちの回答は「季節感が増す感じ」が約62%で最多だった。次いで「ゆとりがある感じ」「健康的な感じ」だった。

(2009.10.21)