集落営農数は前年に比べ1%、また17年からの推移では3514の増加となった。
うち法人数は前年比13%強の2038に増え、5年間では約3倍の増加となって法人の占める割合は15%となった。
集落営農による農地の集積面積は49・5万haで、1集落営農当たりでは36・5haとなった。規模別では20ha以上の集落営農数が半数以上(約57%)を占めた。
活動を見ると(複数回答)、農産物などを生産・販売している集落営農の割合は約64%。「水稲・陸稲」が約50%、「麦・大豆・てんさい・原料用バレイショのいずれか」約47%。農産加工品の生産・販売はわずかで2%弱。
それ以外の活動(複数同)は「機械の共同所有・利用」約80%、「作付地の団地化など集落内の土地利用調整」約63%。
地域別に見て集落営農が最も多いのは東北で九州、北陸がこれに続く。5年間の増加数を見ても東北が最多。次いで九州、関東・東山の順。
その他の実態は次の通り。
◆多い1集落単位の組織
【構成】集落営農を構成する農業集落数は2万7000。うち1つの集落で構成する集落営農が全体の4分の3を占めている。
【構成農家数】54万戸で、集落営農の規模別では10〜19戸で構成する集落営農が25%と最も多い。次いで20〜29戸が約22%、50戸以上が約21%。
【対策加入】水田・畑作経営所得安定対策に加入している集落営農数は前年に比べ約3%増加して7423。
【経営体制】(複数回答)「規約・定款整備率」が約95%、「生産物の販売経理の共同化率」62%、「法人化計画策定率」43%などとなり、集落営農全体の経営体制の改善が図られている。