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ファストフードの"値下げ合戦"客数でカバー  4月の外食産業市場動向

 日本フードサービス協会は4月の外食産業市場動向の調査結果を5月25日、発表した。

 全体の売上げは前年に比べて99.5%と落ち込み、3か月連続で前年を下回る不調に。一方利用客数は前年より2.9%伸び、5か月連続で前年比を上回っている。
 業態別でもっとも勢いがあるのは「ファストフード」だ。売上げは前年比101.8%で、持ち帰り米飯・回転寿司を除く洋食・和食・麺類チェーンすべてで前年比を伸張している。大手チェーンの値下げ合戦の影響で客単価が下がっているが、客数の顕著な伸びが売上げ増加につながったとみる。なかでも麺類チェーンは売上げ112.5%ともっとも好調だ。
 「ファミリーレストラン」の売上げは98.3%で前年より落ちているが、洋食チェーンと焼肉チェーンは客足の伸びで客数は100.1%と前年を上回った。また焼肉チェーンは唯一売上げも104.3%と前年を超える好調ぶりとなった。
 「ディナーレストラン」が今月に入りようやく前年並みの売上げに持ち直し、客単価も101.9%に伸びた。「パブ・居酒屋」、「喫茶」業態は引き続き売上げ、利用客ともに前年比を割り、不調の波が続いている。

(2010.05.27)