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客数増加は続くが売上げは前年割れ  5月の外食市場

 5月の売上げは2月から4カ月連続で前年割れになったとの外食産業市場調査報告を日本フードサービス協会が6月25日発表した。

 売上げは前年比98.3%にとどまった。また客単価は97%で昨年6月から連続で前年を下回った。一方、客数はゴールデンウィークが好天だったこともあって101.4%と昨年12月から6カ月連続で前年を上回った。
 客単価減少は平日出費の引き締め傾向の定着ともいえるが、休日や季節催事期間中の客は増えており「全体的には回復傾向が見られる」という。店舗数は前年並みの推移。
 業態別では、ファストフードの売上げは前年比で微減だが、めん類チェーンは10%強と2ケタ増が続いた。
 洋風と和風のチェーンは前年を下回った。持ち帰り米飯、回転ずしは競合他業種のお値打ち商品増加傾向の影響から脱し切れていない。
 ファミリーレストランは売上げ、客単価ともに前年割れしたものの客数は昨年末から連続で前年を上回っている。中でも洋風チェーンが安定的だ。
 パブ・居酒屋は中旬の天候不順などが影響した。
 ディナーレストランは客単価が5ヵ月連続で前年をクリアしたが、客数は増えず、回復の勢いは感じられない。喫茶は客数が前年を上回ったものの客単価と売上高は前年割れ。

(2010.07.01)