統計

統計

一覧に戻る

乳用牛飼養戸数は5%減 廃業と大規模化がすすむ  22年度畜産統計

 農水省は7月16日、平成22年2月1日現在の畜産統計を発表した。乳用牛、肉用牛ともに飼養戸数・頭数とも前年比で減少した。

 乳用牛は、飼養戸数2万1900戸で前年比1200戸(▲5.2%)、飼養頭数は148万4000頭で同1万6000頭(▲1.1%)の減少だった。頭数の内訳は経産牛が96万3800頭で前年より2万1400頭減っている一方、未経産牛は52万500頭で5700頭増えた。1戸あたり頭数は67.8頭で、前年比2.9頭増。
 肉用牛は、飼養戸数7万4400戸で同2900戸(▲3.8%)、飼養頭数は289万2000頭で同3万1000頭(▲1.1%)の減少だった。頭数が減ったのは平成17年以来5年ぶり。1戸あたり頭数は38.9頭で、前年比1.1頭増。
 乳用・肉用ともに畜産農家の高齢化などで戸数の減少が続く一方、1戸あたり頭数は例年増え続けており、10年前に比べて1戸あたり13〜14頭増えている。乳用牛なら99頭以下、肉用牛なら199頭以下の中小規模畜産農家が減る一方、それ以上の頭数を擁する大規模農家は増えており、廃業と規模拡大がいっそう進んだことがわかった。
 地域別の割合では、乳用牛頭数で全国の5割を占める北海道のみ頭数が増え、その他の地域は減った。肉用牛では頭数で全国の4割を占める九州を含め、多くの地域が減少。頭数が増えたのは、北海道、北陸、沖縄だった。北海道と沖縄は戸数も増えた。

22年度畜産統計

(2010.07.20)