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降霜・積雪などの農作物被害は約104億円  農水省が今年上半期の調査

 農水省は8月31日、平成22年1〜6月の上半期に発生した主な農作物被害をまとめた。

 主な被害は3月下旬の降霜と、4月中旬の低温・積雪の2つ。
 降霜の被害面積は、2万6900ha、被害見込み金額は88億円。
 果樹の場合は幼果の凍結や、新芽の枯死、また工芸農作物の茶で新芽の変色や枯死などが発生した。
 県別の被害見込みは静岡県が44億円余、和歌山県が20億円余。
 低温・積雪被害は面積が2720ha、被害見込みは16億円余。
 作物別では果樹の被害がほとんど。野菜は被害見込みの約2%。
 県別では鳥取県の被害が最大で約13億円。これは日本ナシの開花期が極度の低温となって受精不良による着花数が減少したため。
 この調査は被害応急調査といい、農作物に重大な被害があった場合に実施。ここでは今年6月までの半年間に発生した災害のうち、農作物の被害見込み金額の総額がおおむね10億円以上のものについてとりまとめた。

(2010.09.02)