平成22年度7月15日現在の耕地面積は、宅地転用などのかい廃があって前年比1万6000ha減少した。昭和36年をピークに減り続けているが、しかし、ここ10年を見ると今回の減少幅は最も小さかった。
内訳は田が249万6000ha、畑は209万7000haで前年に比べ、それぞれ0.4%と0.3%減少した。
畑の種類別では普通畑が前年並み、樹園地が1%強と減少幅が大きかった。
田畑の面積割合は田約54%、畑約46%。
減少要因は、田の場合、宅地などへの転用が最も多く2900ha、次いで耕作放棄、田畑転換、自然災害の順。
畑の場合は耕作放棄が最多で5300ha、次いで宅地などへの転用、自然災害、耕作放棄、田畑転換の順。
地域別(10ブロック別)に見ると、田畑の合計で関東・東山の減少面積が3900haと最も大きく、次いで九州の2300ha、北海道の2000haとなっている。
一方、沖縄では100haの田の拡張が見られた。また牧草地は沖縄県や長崎県で草地造成による増加が見られたものの北海道などで普通畑への転換や耕作放棄などがあって微減した。
食料・農業・農村基本計画は平成32年の耕地面積を461万haとする目標を掲げるが、これまでの推移では厳しい目標となっている。