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今年を象徴する食材は「牛・牛肉」  JA全中

 JA全中は消費者を対象に実施した「今年の食材」と「おせち」に関する調査で、2010年を象徴する食材は「牛・牛肉」がトップだった―と12月14日、発表した。

 調査は11月12日から4日間、20〜60代の男女1000人にインターネットで行った。
 今年を象徴する食材を聞いたところ、トップは16.2%で「牛・牛肉」だった。大半は口蹄疫問題を理由にあげており、国のリスク管理の欠如や食の安全について考えさせられたといった声があった。
 2位は「米」(14.6%)で、戸別所得補償制度の開始や食料自給率向上の必要などが理由にあがった。3位は「もやし」(8.2%)で、野菜価格の高騰で購入頻度が高かったことが理由にあがった。
 「これからの日本に必要なものは何か」との質問でもっとも多かったのは「安全な食料がいつでも入手できる社会」(79%)だった。そのほか「地方が退廃しない社会」(61%)、「弱者を切り捨てない社会」(52%)、「格差の少ない社会」(45%)が上位となり、長引く不況の影響による生活への不安から、安心して暮らせる社会への志向が高まっていると分析している。
 おせちに関する調査では、手作りする人が関東では37.1%なのに対し関西は45.8%と高かった。また平均予算も関東が9307円なのに対し関西は1万1759円で、関西の方が手作り・高級志向だということがわかった。

(2010.12.15)