農水省は小麦などの生産費調査結果を6月14日発表した。22年産小麦の10a当たり全算入生産費は5万8415円で、前年に比べ3・1%減少し、60kg当たりでは1万1243円で前年比11・9%増加した。
10a当たりでは肥料価格の低下による肥料費減少に加え、収量の減少により乾燥・調製委託数量が減少したことから賃借料と料金が減少したことなどによる。
60kg当たりでは、10a当たり収量が減少したことによって生産費が増えた。
【二条大麦】10a当たり生産費は5万7686円で前年比7%減少。これは肥料費の減少に加え、耐用年数を経た資産が増加したことなどから農機具費が減少したことなどによる。
50kg当たり生産費は1万92円で、4・3%増加。これは10a当たり収量が減少したことによる。
【六条大麦】10a当たりは4万5886円で2・9%減少。これは▽耐用年数の経過した資産の増加などによる農機具費の減少▽収量減少と乾燥・調製委託の減少などによる賃借料と料金の減少などから。
50kg当たりは8760円で10・1%増加。これは単収減少による。
【ハダカ麦】10a当たりは5万1413円で2・1%減少。理由は六条大麦と同じ。
60kg当たりは1万1737円で3・1%増加。理由は単収減少。