統計

統計

一覧に戻る

6人に1人...目立つ高齢者の孤食  JA全中調査

 高齢者の6人に1人が孤独な食事をしている―。JA全中が行った「高齢者の食事と免疫力に関する実態調査」でわかった。

 調査は65歳から84歳までの男女を対象にFAXで行った。サンプル回答数は908人。
 食事をする人数を聞いた調査では、「2人」が57.3%でもっとも多かったが、約6人に1人である17.4%が「1人」と回答。そのうちわけを見ると、配偶者や子どもなどと同居している人が53.9%と半数以上にのぼった。
 食事の準備方法では、単身世帯のほうが市販の惣菜やコンビニ、外食サービスの利用が多かった。また、「自分で手作り」するという人も89.7%と多く、これは2人以上世帯の2倍となっている。


◆バランスとれた食事13.4%

 1日の食事量を項目別にみると、1日にとることが望ましいとされる目安量以上となったのは肉や野菜の「主菜」で74.8%。野菜や海藻などの「副菜」も48.8%と高かった。一方「主食」は約6割が目安量以下で、「牛乳・乳製品」、「果物」も目安量以下が約45%となった。
 整った食事バランスの目安とされる「3項目以上が目安範囲内」だった人は全体でわずか13.4%にとどまっている。
 食事で気をつけている点に「朝食は必ず食べる」と答えた人は75.7%でもっとも多く、次いで「3食欠かさない」(74.0%)、「野菜を多く食べる」(67.4%)。
 食事への意識は74歳までの前期高齢者のほうが75歳以上の後期高齢者よりも高かった。また食事への意識が高い人の方が外出や運動、サークル活動など社会的活動への意欲が高いこともわかった。

(2011.07.22)