【子牛】
繁殖めす牛を飼養し、肉専用種の子牛を販売する経営での子牛1頭当たり全算入生産費は56万4273円。飼養期間の延長で飼料費が増えたため前年より2.2%増加し、平成11年度の調査以降でもっとも高くなっている。
繁殖めす牛1頭当たりの粗収益は和子牛市場価格の上昇で前年比6.1%増の40万5638円となった。
【去勢若齢肥育牛】
肉専用種の去勢若齢肥育和牛を肥育し販売する経営の1頭当たり全算入生産費は86万9092円だった。もと牛導入時期(主に平成20年8月〜21年7月)のもと畜費が減少したことなどから前年より10%減少した。
1頭当たりの粗収益は市場価格の上昇で前年比1.3%増の84万246円となった。
【乳用おす育成牛】
乳用種のおす子牛を育成・販売する経営の1頭当たり全算入生産費は前年比3.2%増の12万871円。労働時間の増加で労働費が増えたため。
1頭当たりの粗収益は市場価格の低下で前年比1.6%減の10万918円となった。
【乳用おす肥育牛】
乳用種のおす牛を肥育・販売する経営の1頭当たり全算入生産費は38万7506円で、配合飼料価格の低下による飼料費の減少などにより前年より0.2%減少した。
1頭当たりの粗収益は市場価格の低下で前年比2.8%減の33万2155円。
【交雑種育成牛】
交雑種の子牛を育成し販売する経営の1頭当たりの全算入生産費は22万1542円で、もと牛導入時期(主に平成21年9月〜22年8月)のもと畜費の増加などで前年比10.8%増えた。
1頭当たりの粗収益は市場価格の上昇で前年比19.8%増の24万8290円。
【交雑種肥育牛】
交雑種の牛を肥育し販売する経営の1頭当たりの全算入生産費は55万9660円で前年より4.0%減った。配合飼料価格の低下による飼料価格の減少や、もと牛導入時期(主に平成20年9月〜21年8月)のもと畜費の減少などが要因。
1頭当たりの粗収益は市場価格の上昇で前年比10.9%増の54万5298円となった。