人事2024 左バナー 
JA全農人事情報
左カラム_病害虫情報2021
新聞購読申込 230901
左カラム_コラム_正義派の農政論_pc
左カラム_コラム_米マーケット情報_pc
左カラム_コラム_地方の眼力_pc
左カラム_コラム_食料・農業問題 本質と裏側
左カラム_コラム_昔の農村・今の世の中_pc
左カラム_コラム_花づくり_pc
左カラム_コラム_グローバルとローカル_pc
左カラム_コラム_TPPから見える風景_pc
左カラム_コラム_ムラの角から_pc
FMCベリマークSC:(SP)ヘッダー
日本曹達 231012 PC
日本曹達 231012 SP

日本一の直売所が実践している「食える農業」の秘密

一覧へ

日本一の直売所が実践している「食える農業」の秘密
著者
長谷川久夫
発行所
ぱる出版
発行日
2013年3月15日
定価
1400円+税
電話
03-3353-2835
評者
小林綏枝 / 元秋田大学教授
 「カンブリア宮殿」にも取り上げられたほどの人の言は自信にあふれ気概に満ちている。いわく「みずほの野菜はスーパーより2、3割高い」「出荷農家は自分で値段をつける」「出荷農家は30万円の権利金を支払う。みずほという舞台を使う権利金だ」等々。

痛快、輸入品は売らない

 著者は1990年に直売所を立ち上げて1年目で1億円、6年目にして3億円、今では年間売り上げは7億円。1農家当たりの売り上げ800万円はおそらく日本一だろうと誇る。著者が社長を務める直売所「みずほの村市場」はバナナを置かない。国産品は売るが輸入品は売らない。カット野菜を置かない。生産者や販売側も消費者を選ぶ。消費者は正しい情報を伝えれば正しい行動をしてくれる等々、読み手の心も揺さぶられる。何が彼をしてこのような信念に導いたのか。
 1948年生まれの著者はかつての多くの農村青年と共通する経験を持つ。高校を出て実家の農業を手伝い、出稼ぎを経験し、経営規模拡大に努め、造園会社経営にも手を染めた。農業生産法人を作る夢は果たせなかった。4Hクラブや青年団活動も経験した。青年の主張にも出た。市議会議員にもなった。その間考え続けたのは「何故農家が値段を付けられないのか」「農業で食えないのか」だった。彼はこの課題をまっすぐに追求し続けた。しかし世の論者の多くはその要因を資本主義の矛盾や農政問題、日本農業の構造問題、流通機構の問題等としてしまい、論議はするが著者のように一途に具体的解決方法を追求する道はとって来なかった。著者は「自分で値段を付ける」「農業で食う」を本気で追求し成功した。ここが彼のユニークさであり魅力なのだ。世の農家や直売所を原価計算をしない、作付け計画が無い、安売り競争に未来は無いと批判しつつ原発事故、TPP等に苦しみながらも産業としての農業の発展を展望し、消費者との連携を求めて進み続けている。反論もあろうが痛快な本だ。

重要な記事

241029・日本曹達 ミギワ10右上長方形SP

最新の記事

クミアイ化学右カラムSP

みどり戦略

Z-GIS 右正方形2 SP 230630

注目のテーマ

注目のテーマ

JA共済連:SP

JA人事

JAバンク:SP

注目のタグ

topへ戻る