反・自由貿易論
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- 著者
- 中野剛志
- 発行所
- 新潮社
- 発行日
- 2013年6月20日
- 定価
- 700円+税
- 電話
- 03-3266-5430
- 評者
「自由貿易は好ましい」は本当か? 本書は諸外国の事例、歴史的事実、実証的な研究から自由貿易論を批判する多くの欧米経済学者の最新論文などで検証している。
その結果、現在の自由貿易論は実は単なる貿易や経済活動にとどまらず、超大国が世界を縛る「究極の法」をめざすものであることを明らかにする。それゆえわが国にあっては「日本的なもの」を壊そうとする動きとなって出てくるが、その日本的なもの=農村の知恵の体現者として著者は農協の組合長の存在を評価する。
「組合長たちは長い人生経験と日々の暮らしのなかからTPPの危うさを確信していました。自由化やグローバル化の幻想に侵されていないその判断こそ、実に常識的で論理的」と記している。
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