和牛肉の輸出はなぜ増えないのか

- 著者
- 横田哲治
- 発行所
- 東洋経済新報社
- 発行日
- 2013年11月22日
- 定価
- 本体1500円+税
- 電話
- 03-5605-7021
- 評者
- 原田康 / 協同組合懇話会会長
横田氏は40年ほど前から肉牛に関心を持ち日本では北海道から沖縄までと、世界各地の畜産農家を訪ね日本の肉牛を国際的な視点から見た改善の提案をされている。
「あか牛」育て
水田複合経営を
“美味しい牛肉”は国によって異なっている。外国では、一般的に赤身のジューシーな肉が好まれている。輸出を増やすにはマーケットで競争力のある「あか牛」を水田との複合経営で育てることを提案されている。
本書は各地の事例を具体的に紹介しておられるがポイントは次の指摘である。
牛肉の輸出は、日本が220t(2011年度)、オーストラリアは100万t(2013年度、前年比140%増)である。輸出先も日本、アメリカ、中国、韓国、シンガポール、香港等である。オーストラリアは牛肉の輸出を国策として、政府の研究機関、大学、農家が一体となって輸出用の肉牛を育てている。牧草を主体にして穀物飼料に頼らないコストを下げる肥育方法である。牛は本来草食動物であり、日本のような舎飼い、穀物飼料で霜降り偏重の飼い方は牛から見ても不健全である。
日本では高品質の象徴である脂肪交雑・霜降り肉も、国によっては脂が多く、健康によくない、臭いがきついとの評価となり、赤身の肉汁の豊富な味が好まれている。
何処の国にも富裕層はいるので現在は高級和牛として売れているが顧客が限られるので量は期待できない。和牛には黒毛の他にも褐毛和種、日本短角種など「あか牛」で性質もおとなしく稲わら、牧草で効率のよい肥育のできる肉牛がいる。現在のような黒毛和牛で霜降りに偏重した輸入飼料に頼った肥育では、シカゴのトウモロコシの先物相場や為替の変動の影響が農家を直撃して赤字となってしまう。
この本は、「あか牛」を水田との複合経営で家族労働の範囲での肥育が輸出先のマーケットで品質、価格で競争力を持った牛肉となる、との提案である。
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