虫への祈り―虫塚・社寺巡礼
- 著者
- 柏田雄三
- 発行所
- 創森社
- 定価
- 2200円(税別)
- 評者
虫塚・寺社探訪のガイド本。昆虫芸術研究家の柏田雄三氏が著した「虫への祈り―虫塚・社寺巡礼」(創森社刊、2200円・税込)が出版。全国各地の虫塚や虫供養塔を巡り、その由緒や歴史をまとめた一冊だ。
日本には針塚や筆塚、橋供養碑や鯨塚、蚕の塚など、身の回りの品々から生きものに至るまで、"森羅万象"を供養する文化がある。同書は、虫の供養に焦点をあて、全国津々浦々にある虫塚、虫供養塔の由緒や歴史などをまとめた。
現地でのインタビューや文献調査を通じて虫塚建立の目的や動機を掘り下げ、人と昆虫のかかわりを文化的側面からとらえる学問ジャンル「文化昆虫学」の研究にも連なる内容となっている。
蚕(群馬県・東京都・京都府等)や蜜蜂(岩手県・千葉県等)に加え、ウンカ(石川県)、ニカメイチュウ(香川県)、カメムシ(福井県)、イネツトムシ(長野県)、アブラムシ(栃木県)、サンカメイチュウ(熊本県)、ミバエ(沖縄県)など農業に関わる虫塚や供養塔も数多く紹介して。また、虫を表した歌碑や句碑、虫の名前を冠した寺社も取り上げており、豊富な写真と所在地・アクセス情報とともに、虫塚・寺社探訪のガイドブックとしても使える。
重要な記事
最新の記事
-
【人事異動】JA全農(2025年1月1日付)2024年11月21日
-
【地域を診る】調査なくして政策なし 統計数字の落とし穴 京都橘大学教授 岡田知弘氏2024年11月21日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】国家戦略の欠如2024年11月21日
-
加藤一二三さんの詰め将棋連載がギネス世界記録に認定 『家の光』に65年62日掲載2024年11月21日
-
地域の活性化で「酪農危機」突破を 全農酪農経営体験発表会2024年11月21日
-
全農いわて 24年産米仮渡金(JA概算金)、追加支払い2000円 「販売環境好転、生産者に還元」2024年11月21日
-
鳥インフル ポーランドからの家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年11月21日
-
鳥インフル カナダからの生きた家きん、家きん肉等の輸入を一時停止 農水省2024年11月21日
-
JAあつぎとJAいちかわが連携協定 都市近郊農協同士 特産物販売や人的交流でタッグ2024年11月21日
-
どぶろくから酒、ビールへ【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第317回2024年11月21日
-
JA三井ストラテジックパートナーズが営業開始 パートナー戦略を加速 JA三井リース2024年11月21日
-
【役員人事】協友アグリ(1月29日付)2024年11月21日
-
畜産から生まれる電気 発電所からリアルタイム配信 パルシステム東京2024年11月21日
-
積寒地でもスニーカーの歩きやすさ 防寒ブーツ「モントレ MB-799」発売 アキレス2024年11月21日
-
滋賀県「女性農業者学びのミニ講座」刈払機の使い方とメンテナンスを伝授 農機具王2024年11月21日
-
オーガニック日本茶を増やす「Ochanowa」有機JAS認証を取得 マイファーム2024年11月21日
-
11月29日「いい肉を当てよう 近江牛ガチャ」初開催 ここ滋賀2024年11月21日
-
「紅まどんな」解禁 愛媛県産かんきつ3品種「紅コレクション」各地でコラボ開始2024年11月21日
-
ベトナム南部における販売協力 トーモク2024年11月21日
-
有機EL発光材料の量産体制構築へ Kyuluxと資本業務提携契約を締結 日本曹達2024年11月21日