【コラム・消費者の目】富士山を守るには?2013年8月6日
今年6月、ユネスコは『富士山』を世界文化遺産に登録しました。自然遺産ではなくて文化遺産というところが、いかにも富士山らしいですね。
今年6月、ユネスコは『富士山』を世界文化遺産に登録しました。自然遺産ではなくて文化遺産というところが、いかにも富士山らしいですね。
富士山に登ったことがある方ならご理解いただけると思いますが、富士山は決して登って楽しい山ではありません。森林限界を超えた荒涼とした斜面を黙々とと登ってゆくのですが、登っている最中は前を歩く人のおしりを眺めるしかなく、飽き飽きしてしまいます。
◇ ◇
富士山に「登らぬ馬鹿、二度登る馬鹿」と言いますが、この言葉は江戸時代に生まれたそうで、その頃から多くの人が富士山に登っていたことをうかがい知ることができます。
私も2度登った馬鹿の1人です。1度目は土砂降りの中、傘を差しながらの夜間登山。8合目を越えたあたりで雨雲の上に出て、ご来光を拝むことができました。2度目は山小屋で1泊し早朝に山頂へ。ご来光を期待しましたが、山頂はひどい風と霧で何も見えませんでした。
◇ ◇
富士山登頂の達成感は得難いものですが、やはり富士山は遠くから眺め、その美しさをめでる山なのだと思います。2度も登っておいておかしな話ですが、できれば入山制限を行って欲しいと思います。登山者が増えればゴミも増え、登山道の脇のトイレも足りなくなるなど環境の悪化が懸念されるからです。
富士山を眺めるベストポイントを掘り起こし、活性化することで富士山を守りましょう。いつの日か、自然遺産としても価値が認められることを願っています。
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